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架空小説

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なか憲人先生の「とくにある日々」という漫画はご存じだろうか。一言でいうと、女子高生の日常系漫画である。ただし、女子高生の日常系漫画ではない・・・・。何を言っているかわからないと思うが、とにかく説明が難しい漫画なのだ。面白いことは間違いないので、未読の方はぜひ読んでみてほしい。

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作品としては「笑える」ことを重視している話が多いので、ギャグマンガなのだろうか・・・?実際、シュールな話も多い。設置部とか。しかし登場人物たちの視点では普通に日々を過ごしていて、それが笑えるということは、いわゆる ”シリアスな笑い” というヤツなのかもしれない。

ただ、絵が非常に独特で、情感というか、抒情というか、うううぅ、これまた説明が難しい。私個人的には高野文子や西原理恵子を思い起こさせられた(絵柄はぜんぜん違うが、空気感のようなものが)。これによって「笑い」が「ギャグ」じゃなくなるというか、あああぁ、これはもう本当に読んでもらったほうが絶対早いと思う。

で、本題だが「とくにある日々」の31話目に、俳句になりそうな季節感のある情景を見て、その俳句の意訳だけを考え、実際に俳句は詠まないという遊びをする話がある。これを読んで思い出したのだが、私が高校生ぐらいのころ、ちょっとだけ似たような遊びを一人でやっていたのだ。それが「架空小説」というものだ。

「架空小説」とは、小説のタイトルだけ考えて、中身を想像する(もちろん小説は書かない)というもの。当時のノートはもう捨ててしまったが、もし残っていたらページの端々に架空小説のタイトルを見つけられたはずだ。

それで、ちょっと懐かしくなって、久々に「架空小説」をやってみた。最近小説を読まなくなってしまったので、意外と思い浮かばなかったが、いくつか出来た中でちょっと良いなと思ったのが「丸い死に方」。

ミステリー小説で、被害者は”球体”に潰された状態で発見される。探偵役が登場し、いろいろ調査を進めていくと、被害者はいろんな人から恨まれてたことが判明し、殺されたことで様々な人間関係が”丸く”収まっていた。それで、なんやかんや推理して球体に潰されたのにはこんなトリックがあったのか!と解る。

こんな感じだ。架空小説は「なんやかんや」の面倒なところは考えないでよいのだ。そういう遊びと考案者の私が決めたのだから。

そして、ブログのタイトルを決めるのに悩みに悩んだ私は、架空小説のタイトルから名前を拝借したのだった。ただ、”死”は怖い印象があるのと、何かの禁止ワードに引っかかって面倒が事態が発生しそうだったから、全部ひらがなの「まるいしにかた」に変えて。以上が、このブログのタイトルが「まるいしにかた」になった経緯でした。

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