前回、40代にして初めてタバコを吸って、挫折した話を書きました。今回はその続きから。
“タバコ 初心者” で検索してみたら、やはり初心者はタール量の少ないものから始めた方が良い、とのこと。まあ当然か。初心者がいきなりタール14mgを始めるのは無謀だったみたいです・・・。あと、口の中で煙の温度を下げてから吸い込んだ方が、むせにくくなるらしい。口内に煙を溜めると、歯にヤニが付きそうで嫌なんですが、ここは素直に従ってみるか。
というわけで、キャメル・クラフト1mgを買ってきて、吸ってみました。
口内に煙を溜める。あー・・・、うん。味の方向性は14mgキャメル・クラフトと同じですが、1mgの方が全然薄い。これなら行けそうか?
すぅーっと息を吸い込んで、煙を肺の中へ。おお、行けるぞ。
はぁーっ、ゴホゴホ。なんか煙を吐くときの方がむせる。
でも少し慣れれば普通に吸えそうだ。なるほど、タバコの「重い」「軽い」ってこういうことなのか。今のところ「旨い」とは思えないけど、心が落ち着く感じがする。あと、鼻が通る。私は子供のころからずっと鼻炎で、いつもどっちかの鼻が詰まっていて、めちゃくちゃ鼻声なんですが、タバコを吸うと両鼻が通るようになる。ニコチンの「血管が収縮する」という作用なのかな?手の指先も、ちょっと冷たくなってる感覚があるし。両鼻が通るのって1年に1回あるかないかぐらいなんで、これがとても爽快です。
ふぅーっ、だんだん煙を吐くときのコツもわかってきました。ロングブレスダイエットみたいに、息を細く長く吐き出すとむせにくいです。
しかし、だんだんタバコが短くなってくると、煙の辛さが強くなる気がしますね。これはちょっと苦手。
どこまで吸っていいかわからなかったので、フィルタのちょっと手前で灰皿(の代わりのお香皿)にタバコを押し付け、念入りに火を消す。
頭がクラクラする酩酊感が心地よいです。あー、これはクセになるかもなぁ。
・・・
しばらくは1日1本ペースで吸っていましたが、もう全然むせなくなりました。慣れてくると酩酊感も少なくなってくるようです。1日2本、3本と少しずつペースを上げていって、麻雀のお誘いがあった日に4本吸いきって1mgは1箱で卒業。
ついでにお香皿も卒業。ちゃんとした灰皿を買いました。
そして次はキャメル・クラフト3mgを買いました。でも、吸った感じあんまり1mgと変わらないかな?14mgの味を知っているだけに、3mgも「軽い」のがわかります。喉への刺激が少し強くて最初の1本はむせましたが、全然いける。ニコチンは強くなっているようで、1mgで少なくなっていた酩酊感は復活しました。
次に買ったのも3mg。吸った後の酩酊感がまだあったので3mgにしたのですが、すぐにそれも無くなり。2本連続で吸うようになりました。これだったら、6mg買った方がよかったなぁ。2箱目の3mgはすぐ無くなりました。
・・・さて、次は6mgを買うか、あるいは・・・
引き出しの奥底、ビニールパックに封印された残り19本のキャメル・クラフト14mgが囁いてきます。『ここから出せ・・・俺を吸え・・・』と。これは悪魔の誘いか、果たして。
ふらふらと操られるように封印を解き、震える手で1本取り出す。1mg、3mgとは明らかに違う匂い。フィルタの茶色い紙が、やけに毒々しく見える。
ベランダに出て、火を付け一吸い。口いっぱいに広がる濃密な煙。しかし・・・・吸える!こいつ吸えるぞ!!!
3mgの連続喫煙でだいぶタールとニコチンへの耐性が付いていたのか、喉への刺激は強いけどむせずに吸える。二吸い目でもう頭がクラクラして指先が冷たくなってきたけど、構わず根元まで吸いきれた。ふぅ~~。
14mgを封印したときは、この封印を解くのは半年後か、一年後か・・・と思っていたけど、実際は1か月もかかりませんでした。人間の適応力ってすごいんですね。
それからはもうずっとキャメル・クラフト14mgを吸い続けています。一日5~7本程度ですけどね。
キャメル・クラフトの商品説明には「ナッツ風の香り」と書いてあり、最初は「どこがじゃい!!」と思っていたんですが、最近は香りを感じる余裕が出てきたのか、「ああこれがナッツ風か」というのが解ってくるようになりました。でもまだ「旨い」という感覚には至っていないんだよなあ。
こうなってくると、キャメル・クラフト以外の銘柄がどんな感じなのか、探求心が芽生えてきます。タバコにはセブンスターとかホープとかハイライトとかピースとかいろいろ銘柄がありますが、キャメル・クラフトは最安値なので、高いタバコだったら「旨い」のだろうか?、と。私、気になります!
いつか各銘柄のタバコレビューなんかをこのブログに書くかもしれないですね。